日本出身とは?
メンタルの弱い横綱さん
伝達式でもセリフを言いよどんだだけでなく
土俵入りでもやっぱり緊張のせいか左手ちょっと間違えちゃったみたい
5年前に旭天鵬が優勝したことをきっかけに
「なんとか日本人力士の優勝を」と言っていたメディアがこぞって
「日本出身力士の優勝を」と言い直すようになりましたね
旭天鵬が日本国籍を取得していたので
ただの「日本人」ではなく「日本生まれの日本育ちの力士」を意味することになったようで
この度もみなさん「みんなが待ち望んだ日本出身横綱の誕生」
と祝ってらっしゃいます
そうすると、あれですかね
例えば稀勢の里と同部屋の高安という力士は茨城県土浦市出身、フィリピンと日本との(この単語が適切かは不明ながら)ハーフですけど
彼が優勝した場合も「日本出身力士優勝」と祝って
もし彼が横綱になりそうだったら再び「○○年ぶりの日本出身横綱を」
と待望するんですかね
「親がナニ人だろうと日本生まれの日本育ち、母語が日本語で日本の文化風習を身に着けているのだから当然」って感じですか?
んじゃ、フィリピンではなくてコーカソイドとのハーフで彫の深い顔立ちに茶色の髷だったら
高校女子バレーで活躍中の宮部藍梨選手は、アフリカ系ハーフなので見た目は決して典型的日本人ではありませんが、兵庫県尼崎市出身の普通に日本語を話す背の高い高校生です
例えば、プロ野球のオコエ瑠偉選手にそっくりの生育背景と見た目の力士がいたとして
その場合も今の稀勢の里と寸分たがわず「日本出身横綱誕生、ばんざーい」と言って祝うんっすかね
近年、にわか相撲ファンが増えたせいか
外国出身力士が登場する取組みで片方が日本人ならば、むやみにそちらをを応援するという輩が増殖しているように感じます
マスゴミも、そして何より、すすんで外国から若者達をスカウトし部屋に入れる大相撲協会自身が
外国出身力士、それも上位にあがった強い関取達に不当に厳しい場面が見受けられます
日本人というだけでこんなに甘く昇進できてみんなに騒がれて
そうでないというだけで、どれだけ努力しようが貢献しようが強くなろうが常に疎外感を抱かざるを得ない・・・
日本の「武道」である相撲の世界が、そんな場所であってほしくないな~と思ってしまうのは私だけでしょうか
どこぞの国の新大統領じゃないんだから
(「日本人」の定義も不明なくせに)やみくもに日本人にこだわる
'Japanese first' な風潮っていかがなものかと思いますがね
メンタル大相撲
大相撲初場所も既に残り五日間となりました
今場所、特記すべきは
いつもならば初日や千秋楽といった節目だけでなく度々正面の解説に呼ばれる
『居酒屋おやじ』ことKさんが、年末に大きな手術をされたそうで休養中
よって、これまで正面解説には登場しなかったような
よく知らないおっさん(親方)達もちょこちょこ登場します
実況アナウンサーにも、やはり上手い下手(内容がトンチンカンだったり、解説者にどうしようもない質問をしたり)があり
『おやじ』さんなんぞは
「できないアナウンサー」と組まされると、あからさまに不機嫌で集中力も低下します
それが、今場所は時折
「下手なアナウンサー」と「ナニ言ってるかわからない解説者」の組み合わせという日もありますから大変です
さて、肝心の相撲のほうでは
相変わらず「メンタルに問題がある稀勢の里」に人々の期待が集まっているようで
日本人はよく「我慢強い」と言われます
これまで、何度も何度も「今度こそ」「これを勝ちさえすれば」という大事な取組みで
必ず、もれなく負けてきた大関に
長年毎回、裏切られ続けてきたにも関わらず
それでも実況アナウンサーと解説者達が展開する「日本出身力士の横綱誕生」を諦めないトークや
その土俵入りの際に受ける一番大きな拍手と掛け声
彼の取組み直前の観客の盛り上がりようを見ていると
これはもはや「我慢強さ」という域をはるかに超越した
たとえば・・・
配偶者のDVに「耐える」というよりも、
客観的には不当だということが瞭然であるにもかかわらず
あまりに虐待が繰り返され日常化された場合に被害者がそれをごく自然な行為と捉えてしまうようになり
さらには「自分がこの人のストレスを解消してあげているんだ」
「自分がいてあげないとダメなんだ」という歪んだ自己犠牲観に支配される心理状態『被虐待者症候群』を思い起こさせるような
そんな理不尽ささえ覚えます
おそらく今回もないとは思いますが
よしんば優勝して横綱に昇進したとしても
そもそも、メンタルが弱い横綱って・・・どうなんでしょ
あ、先場所優勝の横綱鶴竜、ここまでで既に五敗
「(自分の相撲の)どこが悪いのかわからない」そうで
大丈夫かしらん
落し物
先日、都内滞在最終日のことです
その日は雨の予報だったので、傘なしで過ごせるような「地下道のみ使用スケジュール」にしました
まずは東京駅前にある丸善書店へ行き
夫婦それぞれ興味があるフロアで別々に本を見ることに
妻は最近リニューアルで増床された洋書売り場をじっくり探索
1時間半後に落ち合って、では昼食をと地下のレストラン街へ移動
相変わらずのすごい勢いで麺をすすった後、長い地下道を歩いて今度はデパートに向かいました
そして、上階へのエスカレーターに乗ったときに
ふと首元を触った妻は気づきました
「ない、ネックレスがない」
朝、ホテルを出る時に
「このセーターで、このネックレス、おかしくないよね?」と旦那様に尋ねながらつけた覚えがあります
ということは、どこかで落とした
「なんでーどーしよー」焦りまくる妻
いつものように旦那様はよく覚えていませんでしたが
そのネックレスは数年前の妻の誕生日に「このスーツに合うものを」と
旦那様が一緒に選んでくれた大事な、そして(妻にとっては)高価な物だったのです
それを説明しても旦那様は「でも、しょーがないね~」
いやだーこのまま諦めるわけにはいかない
急いで目を凝らしながら歩いた地下道をさかのぼりましたが
細いチェーンではなく、大き目の楕円を連ねたデザインで全体がゴールドなのでピッカピッカに光るはずのソレは落ちていません
食事をした店にも尋ねましたがありませんでした
変な汗をかきながら丸善書店の洋書売り場があるフロアへ
中央レジで事情を話すと、各売り場へ問い合わせ電話の途中でその男性が
「どんなネックレスですか」と聞くので
これこれうんぬん説明しました
「それらしき物があるようなので取ってきます」と走り去った店員さん
しばらくして戻ってきた彼が手にしていたのは・・・
透明のビニールに入れられた妻のネックレス
「どなたかが届けて下さったのでしょうか?」という問いに明確な答えが返ってこなかったものの
嬉しさに思わず涙ぐんでしまいました
よくよく思い出すと
確か、洋書売り場で暑くなって一旦上着を脱いだけれど本を見るのにやっぱりジャマで再び着直した覚えが・・・
その日のセーターはかなり厚地のタートルネックで、当該ネックレスとは初めての組み合わせ
朝から(はめにくいな~)と思いながら、それでも旦那様にその手の作業は無理なので頼むこともできずに自分でつけたのでした
もともとあまくはめてしまった留め具が、上着の着脱のはずみで落ちたのかもしれません
日本は落としたり忘れたりした物が戻ってくる国だとは聞いていたけれど
本当だったのねぇ
その後、再度デパートへ向かいながら
「失くしたと思った〇〇万円分が戻ってきたんだから、その分、思いっきり買い物できるってことかしらん」と妻
「なるほどーそういう考え方もあるね、うん、買いなさい買いなさい」
と(まんまと乗せられる)旦那様
日本って、素晴らしい
丸善って、いいお店
旦那様って、、、