強奪
少し前に、車で15分位のところに絵を観にいった時のこと
住宅街の中にひっそりと佇む戸建てをギャラリーに改築した
とても地味なその画廊を訪ねるのは初めてで
誰もが知っている世界的に有名な画家の
貴重な絵が特別に観られる期間だったわけですが・・・
驚いたのは、絵画の内容よりもその警備体制
一般的な建売住宅くらいの規模の一階に
他の絵に紛れてこの期間だけ10億と15億円の作品が一枚ずつあるにも関わらず
常駐しているのが若いおねーさん一名
しかも図録なども販売しているので購入者がいると
おねーさんはその対応で、例えばお釣りの小銭を取りにバックヤードに数分間消えます
そして普通の家にあるような普通の階段を上った二階はもちろん無人で
さりげなーく数百万円単位の絵がずらりと並んでいます
英語を思い出す為にたまに観ている海外ドラマに
数人のグループ(詐欺集団)が巧妙な筋書きで寸劇を演じ大金や高価な美術品をせしめるというシリーズがあり
ちょうど博物館を狙う放送回を観たばかりだったワタクシは
「一人が急に倒れて救急車を呼んでもらい・・・その騒ぎの間に他の客(実は仲間)が電気系統を切って警報が鳴らないようにして・・・」などと
絵を観ている間も
頭の中はそんな脚本で一杯になり落ち着きませんでした
こんな不謹慎な想像をするのは自分だけかしらと思いましたら
その画廊の状況を聞いたドイツのパパが
「そんな時はな、一人が気分が悪いから水を欲しいと言うんだ、そしてその間に・・・・」と同じこと考えてました
なんだ、私だけじゃないんだ
リスク管理ってホントにそれぞれなんですね
10年近く放置していた口座の銀行から「最近お取引きがありませんが・・・」というお知らせをもらったので
「お取引しよう!」と思ってATMで1000円預け入れてから2日後
全く同じ時間帯に同じ銀行でもんのすごい大金を引き出して、それを単独で運ぼうって人もいたんですね
ワタクシの場合、事情を知らなくても白いワゴン車が変な運転して迷惑被ったというだけで怒りにまかせて追いかけてたかもれません
よかった
2日間ずれてて