DVD2:無駄足 | 幼妻日記

DVD2:無駄足

(DVD1からつづく)
同じリージョン2でも、ヨーロッパと日本では映像信号が異なるのでドイツのこのディスクを我が家の新しいDVDプレーヤーで観ることはできないということが親切な友人達の調べで判明しました。

ええ、実はこの情報をもらう前、プレーヤーを購入した某家電量販店へ再度行ってきたのです。

その時の様子をご紹介しましょう。



売場担当者に「このDVDを観るためにソニーのプレーヤー買ったんですけど観れません」と告げると、彼は「うーんなぜだろう」と首をかしげながら他のメーカーのプレーヤーにディスクを挿入しました。

店内にはいくつものプレーヤーと棚の最上段にはそれらと接続したディスプレイ画面がならんでいます。

他の機種なら映るのか試しているのでしょう。

最初のプレーヤーに入れてから、数ある中でもプレーヤーと同じ番号のついた画面をジッと見つめます。

その時点で実際に地上波で放送されている番組の画面の右上に小さく「ディスクを読み込んでいます」との表示、「おおっ、もしや・・・」と思いましたが、しばらくすると同じく右上に「このディスクは再生できません」とでました。

次のプレーヤーに入れ替え、その接続画面を二人見つめます。

丁度2時で地上波の番組が新しく始まったようです。
タイトルは「養子探偵団・人妻ヌードモデルの秘密」

いやな予感がしました。だって、画面に何か黒い小さな点や線がはしり、音声ものびたテープのように「わわおおおおーん」って変です。
かろじてカラーになったばかりの頃かと察する時代物。
地方の局は時々こういう安上がりなこと思い切ってします。

なんと、出演者の紹介の最初が「若い」フランキー堺!
ドラマの山場らしき場面が静止され、そこに他の配役の名前がでるのですが、ご想像の通り、上半身ヌードの女性が横たわって脚を上へバレリーナ状態。そこに、横山ノックだの、あべ静江だのと文字が重なっていくわけです。

ヨーロッパの街並みを待ちわびる妻と、汗をかいている様子の販売員の二人は無言でその脚をお広げになっている女優さんを見つめていなければならないのでした。

おそらく十秒か二十秒のことだったのでしょうが、こういう時はそれが一分にも二分にも思えるものです。

妻は(ここって笑ったほうがいいのかな、知らんぷりしたほうがいいのかな)と悩みながら、固まるしかなかったのです・・・。

そんな苦労をしたにもかかわらず、結果はどの機種に入れても「再生できません」とのこと。

結局、変な画面を観るために来たようなもんだ、と落胆もひとしおでした。


(今回のプレーヤー買う前に、ドイツから送られてきたDVDなんだけど観れますか、って聞いたのも同じ担当者で、リージョン2なら大丈夫という答えだったンだけど、売場専門の係にしては知識不足なんじゃないかしらね)